素材と光が織りなす上質な家

まず目を引くのは、複数の外壁材と木目調の格子を巧みに組み合わせた、立体的で表情豊かな外観です。異なる質感の素材が重なり合うことで、建物全体がまるで一つの彫刻作品のような深い陰影と高級感をまとっています。夜には、計算された照明が壁の凹凸を美しく照らし出し、昼間とは違う幻想的で温かみのある表情で、住む人を優しく迎えてくれます。



ご家族が多くの時間を過ごすLDKは、設計のこだわりが凝縮された空間です。天井には間接照明を仕込んだ「折り上げ天井」と、リズミカルに配置した「見せ梁」を採用。これにより、空間に奥行きと温かみのあるリズムを生み出しています。特にテレビ背面にあしらわれた立体的なアクセントウォールは、夜になると照明に照らされ、昼間とは違うドラマチックな表情で、くつろぎの時間を特別なものへと変えてくれます。

屋根の形状を活かした勾配天井が、まるで秘密基地のようなワクワク感を演出するロフトスペース。壁にあしらった幾何学模様のアクセントクロスが遊び心を加え、ただのホールではない、暮らしを楽しむための特別な場所にしています。

ある時は、広々と使える一つの大きな洋室。またある時は、引き戸を閉めて「寝室+書斎」など、プライベートな二つの空間に。家族の「今」の暮らしに合わせて自由に姿を変えるこの部屋が、未来のライフプランにも柔軟に対応し、暮らしの可能性を広げます。

壁に囲まれたインナーバルコニーが創り出すのは、空だけを切り取ったプライベートな空間。周囲からの視線を遮りながら、頭上から降り注ぐ光と風をたっぷりと感じることができます。外観のアクセントとなる横格子も、この特別な空間のデザイン性を高めています。
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