2026.9.3

キッチン収納を考えるとき、「できるだけたくさん入るようにしたい」と考える方は多いのではないでしょうか。
もちろん収納量は大切です。ただ、毎日の料理や片付けを考えると、広さと同じくらい確認しておきたいのが「何を、どこで使い、どこにしまうか」です。
食品のストック、調理家電、保存容器、食器。キッチンには、種類も使用頻度も異なるものが集まります。
収納を空いている場所につくるのではなく、使う場所との距離から考えることで、料理中の移動や片付けの手間を減らしやすくなります。
たとえば、毎日使う調味料や調理器具は、調理する場所の近くにあるほうが取り出しやすくなります。
一方、まとめ買いした食品や飲料、使用頻度の低い調理家電などは、パントリーにまとめておく方法があります。

写真のようにキッチンのすぐそばに収納を配置すれば、調理中に食品を取りに行く距離や、買ってきたものをしまう際の移動を短くしやすくなります。
特に共働き世帯では、朝食の準備や帰宅後の夕食づくりなど、限られた時間の中でキッチンを使う場面も多くあります。
毎日繰り返す動作だからこそ、収納量だけを見るのではなく、「使う場所から無理なく手が届くか」という視点も大切です。
パントリーは、広ければ使いやすいとは限りません。
奥行きが深すぎると、奥にしまった食品が見えにくくなったり、手前のものを動かさないと取り出せなくなったりすることがあります。
反対に、収納したいものに対して棚が浅すぎれば、大きなストック品や調理家電を置きにくくなる場合もあります。
そのため、計画段階で「常温保存の食品」「飲料」「保存容器」「使用頻度の低い家電」など、しまいたいものを具体的に挙げておくことが大切です。

棚の高さを調整できるつくりを採用する場合は、収納するものの大きさが変わったときにも対応しやすくなります。
家族の人数や買い物の頻度、まとめ買いをするかどうかによって必要な収納量は変わります。現在の持ち物だけではなく、普段どのように買い物をしているかまで振り返ってみると、自分たちに必要なパントリーの大きさが見えてきます。
対面キッチンやオープンなLDKでは、キッチンまわりがリビングやダイニングから見えやすくなります。
食品や日用品、調理家電などを出したままにすると、キッチンだけでなくLDK全体の見え方にも影響します。
そこで選択肢になるのが、扉付きの収納です。

見える場所に置いておく必要のないものを扉の奥にまとめれば、使わないときは収納そのものを壁面になじませることもできます。
ただし、扉付きであればどこに設けても使いやすいわけではありません。
扉を開けたときに通路をふさがないか、キッチンで作業する人と収納を使う人の動きが重ならないか、冷蔵庫や食器棚との位置関係に無理がないか。
見た目だけでなく、実際に扉を開けてものを出し入れするところまで想定しておきたいポイントです。
キッチン横だけではなく、少し奥まった位置にパントリーを設ける方法もあります。
調理する場所と収納する場所を近づけながら、LDKから収納内部が直接見えにくい配置にできるのが特徴です。
また、キッチンの背面や横に収納を集めることで、料理をする場所と食品や日用品をしまう場所の役割を分けることもできます。

一方で、奥に収納を設ける場合は、通路の幅や動線も確認が必要です。
買い物から帰ってきたときに食品をどこから運ぶのか。料理中に何度も往復する配置になっていないか。家族がキッチンを通る時間帯と重ならないか。
収納そのものだけではなく、そこへ向かう動きまで含めて考えることが大切です。
キッチン収納は、キッチン本体の引き出しや吊戸棚だけで完結するものではありません。
その横、背面、奥まった場所など、周囲まで含めて考えることで、収納の選択肢は広がります。
大切なのは、「空いている場所に収納をつくる」のではなく、「何をどこで使うのか」から必要な場所を決めていくことです。

料理中によく使うものは近くへ。
まとめ買いした食品は、量を把握しやすい場所へ。
LDKから見せたくないものは、扉のある収納へ。
こうして収納するものと使う場所を一つずつ確認すると、「収納は多いのに使いにくい」という状態も避けやすくなります。
注文住宅の収納計画では、キッチンだけを単独で考えるのではなく、家族の動きや収納するもの、買い物後の流れまで含めて検討することが大切です。
玉善では、こうした日々の使い方も踏まえながら、暮らしに合う間取りを考えていきます。実際の採用内容は、敷地条件やご希望、ご予算、設計内容によって異なります。
図面や写真から収納の大きさは確認できても、キッチンからどのくらいの距離にあるのか、棚の奥行きは使いやすそうか、扉を開けたときに通路が狭く感じないかといった部分は、想像しにくいことがあります。
玉善では、実際の建物を見学しながら、キッチンと収納の距離や通路幅、棚の奥行きなどを確認することもできます。
建物によって間取りや収納のつくりは異なりますが、リアルサイズホームで実際の広さや距離感を体感することは、自分たちの注文住宅に必要な収納を考える参考になります。
キッチン収納を検討するときは、「どれだけ入るか」だけでなく、「どこにあれば使いやすいか」まで確認してみてください。
図面や写真だけでは分かりにくい、キッチンと収納の距離や通路幅、棚の奥行き、扉を開けたときの使い勝手は、実際の空間に立つことでイメージしやすくなります。
玉善のリアルサイズホーム見学会では、実際の住まいを見ながら、キッチンまわりの収納や家事動線、空間の広さを体感していただけます。
毎日の料理や買い物、片付けの動きを思い浮かべながら、自分たちの暮らしに合う収納計画を考える機会として、ぜひご活用ください。
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