2026.10.1

階段は、家の中で毎日使う場所でありながら、間取りの印象にも関わる存在です。
上下階をつなぐだけでなく、光の入り方や視線の通り方、LDKから見える景色にも影響します。
吹き抜けと組み合わせて上から光を取り込んだり、蹴込みのない階段でその先まで見通せるようにしたり、リビングから見える位置に置いて室内のデザインの一部にしたり。
注文住宅では、上り下りのしやすさだけでなく、階段が周囲の空間とどうつながるかまで考えておきたいところです。
住宅地では、隣家との距離や窓の向きによって、1階の窓から思うように光を取り込めないことがあります。
そのような敷地では、階段まわりに吹き抜けを設け、上部の窓から光を取り込む方法も考えられます。

写真のように階段の上部が開いていると、高い位置から入った光が階段室を通り、周囲の廊下や玄関まで届きやすくなります。
1階に大きな窓を設ける方法だけでなく、上下方向から光を取り入れることも、採光を考える方法のひとつです。
ただし、光の入り方は窓の向きや大きさ、周辺の建物によって異なります。吹き抜けを設ける場合は、採光だけでなく、断熱や冷暖房の計画もあわせて確認する必要があります。
階段の踏板と踏板の間を壁でふさがない「蹴込みのない階段」は、階段越しに視線が通るのが特徴です。
玄関やLDKの近くに階段があっても、その奥まで見えるため、階段が大きな壁のように感じられにくくなります。

木の踏板と黒いフレームを組み合わせた階段なら、木の質感を室内に取り入れながら、細いフレームで階段の形を見せることもできます。
ただし、小さな子どもがいる家庭では、安全面を十分に確認しておきたいところです。
蹴込み部分の開き方や手すりの形状、階段まわりの転落防止などは、見た目だけで決めず、家族構成も踏まえて検討することが大切です。
リビングのそばに階段を設けると、階段は日常的に目に入る存在になります。
写真のように、白い壁の中に木の踏板と黒い手すりを組み合わせれば、階段そのものをLDKのデザインの一部として見せることができます。

また、LDKを通って2階へ向かう間取りなら、家族が出入りするときに顔を合わせたり、声をかけたりしやすくなります。
共働きで帰宅時間が異なる家庭や、子どもが成長して2階の個室を使うようになったときにも、階段をどこに配置するかによって家族との接点は変わります。
一方で、LDKと階段が直接つながる間取りでは、音や空気も上下階へ伝わりやすくなる場合があります。個室の配置や冷暖房計画まで含めて考えておくと安心です。
「階段とLDKは分けたい。でも、壁で完全に仕切ると閉じた印象になりそう」
そんな場合には、ガラスを使った間仕切りも選択肢になります。

写真のように階段とLDKの間をガラスで区切れば、動線は分けながら、階段側からLDKの奥まで見通すことができます。
光も遮りにくいため、階段まわりを壁で囲う場合とは異なる空間のつながり方になります。
一方、ガラスは手垢や汚れが目につきやすい素材でもあります。採用するときは、見た目だけでなく、掃除のしやすさや安全性、ガラスの種類なども確認しておきたいところです。
階段は床面積としては大きくなくても、斜めや縦方向に伸びるため、室内で目に入りやすい部分です。
木の踏板、黒いフレーム、白い壁という組み合わせでも、周囲の床や建具の色によって見え方は変わります。
LDKの床と踏板の色を近づけるのか、黒い手すりを窓枠や照明と合わせるのか。階段だけを単独で選ぶのではなく、同じ場所から見える素材や色を一緒に考えることがポイントです。
そうすることで、階段だけが目立ちすぎず、LDKや玄関を含めた室内全体で素材の組み合わせを考えられます。
階段の位置を変えると、廊下や個室、収納、吹き抜けなど、周囲の間取りにも影響します。
そのため、「リビング階段にしたい」「蹴込みのない階段にしたい」と形だけを先に決めるより、家族がどこから帰宅し、どの部屋へ移動するのか、階段から何が見えるのかまで確認しながら配置を考えることが大切です。

玉善では、階段のデザインだけではなく、LDKとの位置関係や家族の動線、採光なども含めて、住まい全体から間取りを考えます。
階段の勾配や踏板の感覚、吹き抜けの高さ、階段越しに見える範囲は、図面や写真だけではつかみにくいものです。
実際の階段を上り下りしてみると、「この勾配なら上りやすそう」「LDKからはこのくらい階段が見える」といった感覚まで確認できます。
玉善では愛知県内に多数の分譲住宅があり、注文住宅をご検討の方にも、リアルサイズホームとして実際の広さや動線をご覧いただけます。階段の形やLDKとの距離感、光の入り方なども、実際の建物で確かめながら家づくりの参考にしてみてください。
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