2026.6.11

テラスやウッドデッキが欲しい。
そう思う一方で、
「実際にどれくらい使うのだろう」
「つくっても持て余してしまわないだろうか」
と感じる方も少なくありません。
家づくりでは、リビングやキッチン、収納計画など室内のことを優先して考えるため、外空間は後回しになりがちです。
たしかに、広いテラスや大きなウッドデッキがあれば暮らしやすくなるというものではありません。
一方で、リビングの先に外とつながる場所があることで、家で過ごす時間の使い方が変わることがあります。
それは庭を増やすというよりも、室内とは少し違う過ごし方ができる場所を住まいの中につくる考え方です。
住宅地で家を建てる場合、敷地には限りがあります。
だからこそ注文住宅では、面積を増やすだけでなく、空間をどう見せるかも大切になります。
例えば、リビングとテラスを大きな窓でつなぐ計画。
室内から外へ視線が続くことで、実際の広さ以上に開放的に感じられることがあります。

今回のような中庭型のテラスは、その代表的な例です。
建物に囲まれた外部空間を設けることで、外とのつながりを感じながらも落ち着いて過ごしやすい環境をつくることができます。
もちろん、単純に窓を大きくすればよいわけではありません。
採光や通風、周囲からの視線とのバランスを考えながら計画することで、日常的に使いやすい空間になります。
テラスをつくったものの、ほとんど使わなくなってしまうケースがあります。
その理由のひとつが、周囲からの視線です。
道路や隣家から見えやすい場所では、せっかく椅子やテーブルを置いても落ち着いて過ごしにくくなります。
だからこそ注文住宅では、テラスの広さだけでなく配置計画が重要です。

建物で囲う。
格子やフェンスを活用する。
植栽を取り入れる。
こうした工夫によって、外部空間でありながら室内の延長として使いやすくなります。
写真の事例でも、建物の配置や目隠しによって視線に配慮しながら、空や光を感じられる空間が計画されています。
テラスやウッドデッキというと、バーベキューやホームパーティーを思い浮かべる方もいるかもしれません。
もちろん、そのような使い方も魅力のひとつです。
ただ、実際には日常の中で無理なく使えることの方が大切です。

朝、少し早く起きて外でコーヒーを飲む。
子どもが遊んでいる様子を室内から見守る。
休日に本を読む。
植物の手入れをする。
こうした何気ない時間の積み重ねが、テラスの価値につながります。
毎週特別な使い方をする必要はありません。
気軽に外へ出られる場所があることで、家での過ごし方にも変化が生まれます。
未就学の子どもがいる家庭では、公園へ行くほどではないけれど、少し体を動かしたい場面があります。
そんなとき、リビングから直接出られるテラスは使いやすい場所になります。

室内との行き来がしやすいため、おもちゃの出し入れや片付けもしやすく、家族の様子も見守りやすくなります。
また、洗濯物を一時的に干したり、外で使うものを置いたりと、暮らしの中でさまざまな使い方が考えられます。
ただし、使いやすさは敷地条件によっても変わります。
だからこそ注文住宅では、「どれくらいの広さにするか」だけでなく、「どこに配置するか」を早い段階で検討しておくことが大切です。
テラスやウッドデッキは、家の外にある設備ではありません。
リビングやダイニングと同じように、日常の中で使う場所として考えると、その役割が見えてきます。
大切なのは、広さや豪華さではなく、自分たちの暮らしの中で自然に使えるかどうかです。
朝の過ごし方。
休日の過ごし方。
子どもとの時間。
家族それぞれの過ごし方。
そうした日常を思い浮かべながら考えることで、テラスは単なる外構ではなく、住まいの一部として計画しやすくなります。
写真だけでは分かりにくい距離感や広さ、リビングとのつながり方は、実際の建物を見ることでより具体的にイメージできます。
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