2025.6.19
「家を建てるなら、どんな暮らしがしたいですか?」
注文住宅の家づくりは、ご家族の夢や理想を一つひとつ形にしていく、心躍るプロジェクトです。そして、その夢を叶える舞台となるのが「土地」。私たち玉善は、一つとして同じものがない土地の個性を丁寧に見極め、その魅力を最大限に引き出す設計こそが、本当に価値のある住まいを生み出すと信じています。
今回は、私たちの家づくりの哲学が詰まった一邸を例に、土地のポテンシャルを活かした設計の工夫をご紹介します。注文住宅をお考えの皆様にとって、きっと家づくりのヒントが見つかるはずです。
まずご覧いただきたいのは、凛とした佇まいが美しいこちらの外観です。このお家が建つのは、ゆるやかな坂の上の高台。目の前には公園が広がり、遮るものなく心地よい風と光、そして開放的な眺めが手に入る、まさに特等席のようなロケーションです。
高台に建つ家は、道行く人から自然と見上げられる存在になります。だからこそ、私たちは「見られること」を意識したデザインを大切にしています。例えば、屋根の裏側にあたる「軒天(のきてん)」。普段はあまり意識しない部分かもしれませんが、このお家では温かみのある木目調のデザインを採用しました。これにより、チャコールグレーの外壁が引き締まると同時に、建物全体に柔らかさと上質感が生まれます。
また、せり出したバルコニーが創り出す陰影は、建物に立体感と重厚感を与えます。玄関ドアやフェンスにも軒天と同じ木目調を取り入れることで、異なる素材感の中にも統一感が生まれ、洗練された印象に。一つひとつの色と素材選びが、何年経っても愛されるデザインを形づくります。
高台の土地は、道路との間に高低差が生まれます。これを単なる段差と捉えるのではなく、暮らしを豊かにする「舞台装置」としてデザインしました。
門扉をくぐり、階段を数段のぼって玄関へ。このほんの少しの距離が、外の喧騒からプライベートな空間へと気持ちを切り替える、大切なスイッチになります。あえて直線の動線にせず、緩やかにカーブさせることで、玄関ドアがすぐに見えないよう工夫しました。これは、見た目に奥行きと変化をもたらすだけでなく、防犯面でも効果的な設計です。
毎日通る場所だからこそ、帰るたびに少しだけ心が華やぐ。そんなアプローチも、注文住宅でぜひ実現していただきたいこだわりです。
玄関ドアを開けると、正面ではなく、右手からふわりと優しい光がこぼれてきます。
この光の正体は、床に近い位置に設けた「地窓(じまど)」です。もともとは和室などで、庭の景色を切り取ったり、風を通したりするために用いられてきた日本建築の知恵。これを現代の住まいの玄関に取り入れることで、空間に明るさと驚くほどの広がりをもたらしてくれます。
日中は外からの自然光が足元を優しく照らし、夜は室内の照明が外へと漏れて、ご家族の帰りを温かく迎える灯りとなるでしょう。お客様にも「素敵な玄関ね」と褒めていただけそうな、ささやかな、しかし効果的なおもてなしの演出です。
さて、このお家で私たちが最もお客様に自慢したい工夫が、こちらの間取り図をご覧ください。2階のベッドルームの隣に「シーズンストッカー」と名付けた空間があります。
これは、1階部分の屋根裏を利用した約2畳から4畳ほどのボーナススペース。いわゆる「小屋裏収納」ですが、皆様が想像するものとは全く違うかもしれません。
最大の特徴は、はしごを使わず、2階の廊下からそのまま歩いて入れること。ロフトや小屋裏収納の難点は、どうしても荷物の出し入れが億劫になってしまうことでした。その点、このシーズンストッカーは室内の一部屋のように気軽にアクセスできます。季節ごとの衣類や扇風機、ひな人形など、かさばる荷物の出し入れも驚くほどスムーズです。
さらに、屋根の下は熱がこもりやすい場所ですが、断熱性を高め、湿度センサー付きの換気扇を設置することで、大切なものを安心して保管できる環境を整えました。
季節物の収納場所としてだけでも非常に便利ですが、この空間の可能性はそれだけではありません。
例えば、ご主人がプラモデルやDIYに没頭する自分だけの書斎に。奥様がミシンや絵画を楽しむアトリエに。そして、お子様たちにとっては、おもちゃを持ち込んで遊ぶ最高の「秘密基地」になるかもしれません。
暮らしの基本スペースに加えて、こうした「+αの空間」があるだけで、日々の暮らしはもっと豊かに、もっと楽しくなるはずです。注文住宅だからこそ叶えられる、ご家族だけの特別な場所を、私たちと一緒に考えてみませんか?
玉善では愛知県内に常時100棟以上の分譲住宅を販売しておりますので、玉善で注文住宅をご検討されるお客様は、リアルサイズのモデルハウスを多数ご見学いただけます。どんな場所にどんな建物があるのか、下の地域から是非チェックしてみてください!
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