2025.8.28
家族が集まるLDKは、広ければ広いほど良い。それは、家づくりにおける一つの真実かもしれません。しかし、ただ広いだけの空間は、時として「家族それぞれの“今”のニーズ」に応えきれないことがあります。
「リモートワークに集中したいけど、書斎を設けるほどの広さはない…」 「子供がリビングで勉強すると、ダイニングテーブルが散らかりがち…」 「自分だけの趣味の時間を、少しでいいから持ちたい…」
そんな、現代の家族が抱える様々な想い。もし、LDKのすぐ隣に、コンパクトながらも自由自在に使える「もう一部屋」があったとしたら、暮らしはどれほど豊かに、そしてスムーズになるでしょうか。
今回は、LDKに隣接する、わずか3畳の「フリールーム」が、家族の暮らしに魔法のような効果をもたらす事例をご紹介します。
この住まいのLDKは、南に面した明るいテラスと繋がり、開放感にあふれています。そのリビングの一角に、ガラスの扉で仕切られた、コンパクトな空間が設けられています。これが、今回の主役である「フリールーム」です。
約3畳という広さは、独立した一部屋としては小さいかもしれません。しかし、この「大きすぎず、小さすぎない」という絶妙なサイズ感こそが、この部屋の最大の魅力。用途を限定しないことで、家族の成長やライフスタイルの変化に合わせて、その役割を柔軟に変えていくことができるのです。
では、この3畳の空間が、具体的にどのような可能性を秘めているのか見ていきましょう。
1.【パパ・ママの書斎として】集中とリフレッシュを両立するワークスペース 写真のようにデスクを置けば、そこは快適なワークスペースに早変わり。LDKとガラスの扉で繋がっているため、家族の気配を感じながらも、扉を閉めればオンライン会議や集中したい作業にもしっかりと没頭できます。 この書斎のもう一つの魅力は、テラスに直接面していること。仕事の合間には、窓を開けて外の新鮮な空気を吸ったり、コーヒーを片手にテラスに出て一息ついたり。このオンとオフの切り替えやすさが、在宅ワークの質を格段に向上させてくれます。
2.【お子様の勉強部屋として】見守りながら育む、学習習慣 お子様が小さいうちは、LDKで勉強する「リビング学習」が人気ですが、学年が上がるにつれて教材が増え、リビングが散らかる原因にも。そんな時、このフリールームが専用のスタディコーナーになります。 LDKから様子が見えるため、親は安心して家事をしながら、子供の質問にもすぐに答えてあげられる。子供は、自分の空間で集中しながらも、親の存在を感じて安心できる。この「程よい距離感」が、お子様の自立心と学習習慣を健やかに育みます。
3.【私の趣味部屋として】誰にも邪魔されない、自分だけの時間 ミシンを置いて洋裁を楽しんだり、好きな本に囲まれて読書に没頭したり、ヨガマットを敷いて心と体を整えたり。この場所は、家族の誰かのものでありながら、時には「私」だけの趣味の部屋にもなります。LDKのすぐ隣だからこそ、家事の合間のわずかな時間でも、気軽に自分の世界に入ることができるのです。
このフリールームが、ただの「小さな部屋」で終わらない理由は、その巧みな「繋がり」のデザインにあります。
一つは、LDKとの間にある「ガラスの扉」。 壁で完全に仕切ってしまうと、フリールームは孤立し、LDKは少し狭く感じてしまうかもしれません。しかし、ガラスの扉なら、空間を区切りながらも、視線は奥へと抜けていきます。これにより、お互いの空間に広がりが感じられ、中にいる人も「孤立感」なく過ごすことができるのです。
もう一つは、外へと繋がる「テラス」の存在。 この部屋が息苦しさを感じさせない最大の理由は、テラスという屋外空間に直接アクセスできること。光と風を部屋いっぱいに取り込み、3畳という物理的なサイズ以上の開放感をもたらしてくれます。
LDK、フリールーム、そしてテラス。この3つの空間が緩やかに、そして有機的に繋がることで、日々の暮らしの中に、多彩なシーンと心地よい居場所が生まれるのです。
暮らしの可能性を無限に広げてくれる、小さなフリールーム。 注文住宅なら、その広さや場所、扉のデザインまで、あなたのご家族の未来予想図に合わせて、自由に設計することができます。
私たち玉善の設計士は、お客様の今とこれからの暮らしに寄り添い、こうした「プラスαの空間」がもたらす豊かさを、一つひとつ形にしていきます。
玉善では愛知県内に常時100棟以上の分譲住宅を販売しておりますので、玉善で注文住宅をご検討されるお客様は、リアルサイズのモデルハウスを多数ご見学いただけます。どんな場所にどんな建物があるのか、下の地域から是非チェックしてみてください!
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