2025.10.9
家族が集まるLDKの、まさに中心的存在であるキッチン。 そのレイアウトを考えるとき、多くの人が一つの大きな選択を迫られます。それは、「リビングダイニングと一体になった、開放的なオープンキッチンを選ぶか」、それとも「少しだけ区切られた、自分の”基地”のようなセミクローズキッチンを選ぶか」という選択です。
どちらが良い、悪い、という話ではありません。大切なのは、どちらのスタイルが「あなた自身の性格」や「ご家族のライフスタイル」に、より心地よくフィットするか、ということです。
今回は、それぞれ異なる魅力を持つ2つのキッチンを例に、あなたが本当に求めるキッチンの姿を見つけるためのヒントをご紹介します。「私ならこっちかな」と想像しながら、ぜひご覧ください。
まずご紹介するのは、南向きの明るいLDKに設けられた、どこまでも開放的なフルフラットの対面キッチンです。
このスタイルの最大の魅力は、なんといっても「圧倒的な開放感」と「家族との一体感」です。 キッチンとリビングダイニングを遮るものが何もないため、空間がどこまでも繋がり、LDK全体が実際の面積以上に広く、伸びやかに感じられます。
キッチンに立っていても、リビングのソファでくつろぐ家族の顔が見え、会話が弾む。ダイニングテーブルで宿題をするお子様の様子を見守りながら、夕食の準備をする。常に家族の気配を感じ、コミュニケーションを取りながら過ごしたい、と願う方にぴったりのスタイルです。友人を招いてのホームパーティーでも、調理をしながら会話の輪に入れるため、ホストもゲストと一緒に楽しむことができます。
・開放感と「スッキリ」を両立する秘訣 オープンキッチンの唯一の悩みは、手元や収納が丸見えになってしまうこと。そこで、このお住まいでは、キッチンのすぐ横に、扉付きの大容量パントリーを設けました。 ストック食材や普段使わない調理家電などを、すべてこの「バックヤード」に収めることで、主役の舞台であるキッチンは、いつでも美しい状態を保つことができます。開放感と生活感を隠す工夫、この両立が成功の鍵です。
次にご紹介するのは、東向きのLDKに設けられた、程よい「おこもり感」が魅力のセミクローズタイプのキッチンです。
このスタイルは、LDKとの繋がりを感じさせつつも、腰高の「仕切りカウンター」を設けることで、キッチンという空間を緩やかに独立させています。
・自分だけの「基地」になる心地よさ このキッチンの魅力は、料理をする人が、自分だけの「基地」や「コックピット」のような感覚で、落ち着いて作業に集中できることにあります。リビングダイニングからの賑やかな雰囲気を感じつつも、一歩入ればそこは自分の領域。効率よく、そして創造的に料理と向き合いたい、と願う方に最適です.
・ゲストへの、さりげない配慮 また、この仕切りカウンターは、ゲストをもてなす際にも、大きな安心感をもたらしてくれます。カウンターが絶妙な「目隠し」となり、調理中の手元の散らかりや、シンクの中などを、リビング側から見えにくくしてくれるのです。お客様に気を使わせることなく、自分も余裕をもって会話を楽しむことができる。これは、おもてなし上手な大人のキッチンと言えるでしょう。
・壁さえも「収納」に変える さらに、このキッチンの壁面には、マグネットがつく特殊なパネルを採用。お玉やフライ返しなどの調理器具を壁に掛けたり、マグネット式の小さな棚を取り付けて、お気に入りのスパイスを並べたり。壁に穴を開けることなく、自分の使いやすいように、壁面収納を自由にカスタマイズできる遊び心も、日々の料理を楽しくしてくれます。
さて、あなたはどちらのキッチンに、より心惹かれたでしょうか。
家族との「繋がり」を最優先する、開放的なフルオープンキッチン。 自分の領域で「集中」することを大切にする、心地よいセミクローズキッチン。
注文住宅の家づくりなら、こうしたキッチンのスタイルから、カウンターの高さ、収納の場所まで、すべてをあなたの理想通りに創り上げることができます。
私たち玉善の設計士は、お客様との対話の中から、ご自身でも気づかなかったような「本当に心地よいキッチンの姿」を見つけ出し、ご提案するパートナーです。
玉善では愛知県内に常時100棟以上の分譲住宅を販売しておりますので、玉善で注文住宅をご検討されるお客様は、リアルサイズのモデルハウスを多数ご見学いただけます。どんな場所にどんな建物があるのか、下の地域から是非チェックしてみてください!
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