2025.9.25
「デザインの素敵な、理想の注文住宅を建てたはずなのに、なぜかいつもリビングが散らかっている…」 その原因は、ご家族の誰かが片付けが苦手だから、ではないかもしれません。本当の理由は、日々の生活動線の中に、モノの「あるべき場所」が、きちんと設計されていないことにあるのかもしれないのです。
家づくりにおいて「収納」を考えることは、単に収納スペースの量を確保することではありません。ご家族の暮らしの流れを丁寧に見つめ、モノが出入りする場所に、そのモノにふさわしい「最適な居場所」を用意してあげること。
今回は、そんな「適材適所」の収納計画で、ご家族の日々の暮らしやすさに徹底的にこだわった住まいを例に、家事が楽になり、美しい空間を保つための、収納設計のアイデアをご紹介します。
まずご紹介したいのが、家の顔である玄関の収納です。 このお住まいでは、間口を広く取った玄関の隣に、「2WAY(ツーウェイ)タイプ」のシューズインクローゼットを設けました。
これは、
という、2つの動線を分ける設計です。
学校から帰ってきたお子様は、この裏動線を通って、靴と一緒にランドセルや部活のバッグを収納棚へ。お父さん、お母さんも、外出時に使ったカバンや上着をここに掛けてからリビングへ。 このワンクッションがあるだけで、リビングやダイニングの椅子の上に、カバンが置きっぱなしになる、といった日常のよくある風景を防ぐことができます。
つまり、外から持ち帰ったモノを「リビングに持ち込ませない」ための、賢い防波堤の役割を果たしてくれるのです。玄関を、靴をしまうだけの場所ではなく、家族の「身支度ステーション」としてデザインすることで、LDKはいつでもスッキリとした状態を保つことができます。
ご家族が多いと、なにかと悩みのタネになるのが、朝の慌ただしい時間帯の「洗面所渋滞」です。 「早く歯を磨きたいのに、鏡の前が空かない…」そんな毎日の小さなストレスを解消するために、このお住まいでは、幅1間(約182cm)という、ゆとりある洗面化粧台を採用しました。
さらに、カウンターの下には椅子を置けるスペースを確保した「ドレッサータイプ」になっているのが特徴です。 例えば、ママが椅子に座ってゆっくりお化粧をしている横で、パパやお子様が立って歯を磨いたり、髪を整えたり。二人が並んで朝の身支度をしても、全く窮屈さを感じません。
そして、そのすぐ横には、タオルや下着、洗剤のストックなどをたっぷりしまえる「サニタリー収納」も完備。お風呂上がりに必要なものが、すべてその場で手に取れる。 こうした、使う場所のすぐ近くに収納を設ける「適材適所」の考え方が、日々のスムーズな暮らしを支えてくれるのです。
次にご覧いただくのは、もう一棟のお住まいの、キッチン収納へのこだわりです。 料理好きの方なら、調理器具やスパイス、ストック食材など、キッチン周りのモノの多さには、常々頭を悩ませているのではないでしょうか。
このお住まいでは、そんな悩みを一挙に解決する、**大容量の「ウォークイン・パントリー」**をキッチン奥に設けました。 扉を開けると、そこには壁一面に設置された、見渡しやすい可動棚が。かさばるお米や飲料のストック、使用頻度の低い調理家電、そして災害時のための備蓄品まで、あらゆるものをここに収めることができます。
最近人気の小型冷凍庫を置けば、作り置きのおかずや冷凍食品もたっぷり保管でき、毎日のお弁当づくりにも大活躍することでしょう。
パントリーという、いわばキッチンの「バックヤード」を充実させることで、調理や配膳を行うメインのキッチン空間は、常にスッキリとした美しい「舞台」であり続けることができるのです。
いかがでしたでしょうか。 玄関、洗面所、キッチン。それぞれの場所で家族が「どう動き、何を使うか」をシミュレーションし、先回りして最適な収納をデザインする。 その丁寧な設計の積み重ねが、「いつもなんだか片付かない」という日々のストレスから、ご家族を解放してくれます。
注文住宅なら、あなたのご家族の暮らし方に合わせた、世界に一つだけの収納計画を創り上げることができます。
玉善では愛知県内に常時100棟以上の分譲住宅を販売しておりますので、玉善で注文住宅をご検討されるお客様は、リアルサイズのモデルハウスを多数ご見学いただけます。どんな場所にどんな建物があるのか、下の地域から是非チェックしてみてください!
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