2025.8.14
利便性の高い街なかでの暮らし。それは多くの魅力に溢れていますが、同時に「外からの視線が気になって、カーテンを一日中開けられない」「隣家が近くて、部屋の奥まで光が届きにくい」といった悩みを抱える方も少なくありません。
もし、外からの視線を完全にシャットアウトしながら、太陽の光と心地よい風、そしてプライベートな緑を、家の中心に招き入れることができるとしたら。そんな夢のような暮らしを叶える魔法、それが「中庭」のある家づくりです。
今回は、建物の内側に「開く」という逆転の発想で、都市の暮らしに圧倒的な開放感と豊かさをもたらした一邸をご紹介します。
なぜ今、多くの住まいで中庭が注目されているのでしょうか。それは、中庭が都市型住宅の抱える課題を、実にエレガントに解決してくれるからです。
この住まいは、そんな中庭のポテンシャルを最大限に引き出すために、家中の様々な空間と巧みに繋げられています。
・玄関:訪れる人へのサプライズ 玄関の扉を開けると、まず目に飛び込んでくるのは、壁の高い位置に設けられた窓の向こうに広がる、中庭の景色。最初に視線の先に緑が見えることで、空間に広がりと奥行きが生まれるだけでなく、訪れたゲストへの心憎いおもてなしのサプライズとなります。玄関ホールの天井が、そのまま中庭の軒下まで繋がって見えるデザインも、中と外との一体感を高める美しい工夫です。
・リビング:空の下の「セカンドリビング」 リビングに面した大きなガラス窓を開け放てば、フローリングと中庭のタイルテラスがひと続きになり、内と外がシームレスに繋がります。天気の良い休日には、ここでブランチを楽しんだり、子供たちの安全な遊び場として活用したり。友人を招いてのバーベキューも、周囲を気にせず思う存分楽しめます。まさに、空の下の「セカンドリビング」です。
・和室:静寂を味わう「借景」として この中庭は、リビングだけでなく、隣接する和室にも光と潤いをもたらします。畳に座って中庭を眺めれば、シンボルツリーの緑がまるで一枚の絵画のよう。これを、日本庭園の伝統的な技法である「借景(しゃっけい)」と言います。限られた空間でも、外の景色を巧みに取り込むことで、心落ち着く静けさと、季節の移ろいを感じられる豊かな空間が生まれるのです。
今回のお写真が主に夜に撮影されていることからも分かるように、この中庭は、陽が落ちてからがもう一つの見せ場です。
壁を優しく照らすブラケットライトの光が、タイルの壁に豊かな陰影を生み出し、シンボルツリーを幻想的にライトアップ。昼間の爽やかな表情とは一変し、上質でドラマチックな空間へと姿を変えます。
リビングのソファに腰掛けて、あるいは和室に寝転んで、このライトアップされた「光の庭」を眺めながら過ごす時間。それは、日々の喧騒を忘れさせてくれる、何にも代えがたい贅沢なひとときとなるでしょう。リビングの石調のアクセントウォールとのコントラストも美しく、夜のくつろぎの時間をより特別なものにしてくれます。
中庭は、ただ四角いスペースを設ければ良いというわけではありません。玄関からどう見せるか、リビングや和室とどう繋げるか、光や風をどう取り込むか。その絶妙な配置と設計にこそ、設計士の経験とアイデアが凝縮されています。
私たち玉善は、お客様一人ひとりの土地の条件を丁寧に読み解き、暮らしの中心に、家族だけの空と光と風を届ける、最適な中庭のデザインをご提案します。
玉善では愛知県内に常時100棟以上の分譲住宅を販売しておりますので、玉善で注文住宅をご検討されるお客様は、リアルサイズのモデルハウスを多数ご見学いただけます。どんな場所にどんな建物があるのか、下の地域から是非チェックしてみてください!
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