2025.9.4
駅に近く、暮らしやすい。そんな利便性の高いエリアには、機能的なマンションが多く建ち並びます。フラットで暮らしやすいワンフロアの生活も、もちろん魅力的です。
しかし、「もし、この便利な場所で、自分たちだけの家を建てるとしたら、どんな価値が手に入るだろう?」 そう考えたとき、私たちが最も大切にしたいと願うのが、マンションでは決して得られない、戸建て住宅ならではの「縦方向への空間の広がり」です。
平面的な広さ(X軸、Y軸)だけでなく、高さ(Z軸)を自由にデザインできること。それこそが、日々の暮らしに圧倒的な開放感と、心躍るような体験をもたらしてくれます。
今回は、周辺にマンションが多く建ち並ぶエリアに建てられた住まいを例に、この「高さ」を巧みに活かした、戸建て住宅ならではの空間設計の妙をご紹介します。
家の第一印象を決める玄関。このお住まいでは、ドアを開けた瞬間に、誰もが思わず「わぁ」と声を上げてしまうような、劇的な空間が広がります。
その秘密は、階段部分をダイナミックな「吹き抜け」にしたこと。上部に設けられた窓や天窓から、自然光がさんさんと降り注ぎ、玄関ホール全体を明るく、そして実際以上に広く感じさせてくれます。朝、仕事や学校へ向かう家族の背中を、この明るい光が優しく送り出してくれる。そんな光景が目に浮かぶようです。
また、とかくデッドスペースになりがちな階段下の空間も、見逃しません。壁を少しへこませて飾り棚を設えることで、単なる通路が、季節の花やお気に入りの小物を飾るギャラリースペースに早変わり。こうした余白を活かした遊び心も、暮らしを豊かにする大切な要素です。
ご家族が多くの時間を過ごすLDKもまた、高さのデザインがその心地よさを決定づけています。
天井を通常より高く設計した「高天井」のリビングは、ソファに身を沈めたとき、視線が自然と上へと伸びていき、心からリラックスできる開放感に包まれます。この縦への広がりがあるからこそ、写真のような重厚感のあるキッチンや、デザイン性の高い家具を置いても、空間が窮屈にならず、むしろそれぞれの存在感が際立つのです。
さらに、このキッチンには、家族のコミュニケーションを育む、ちょっとした工夫が。カップボードの横に、お子様が宿題をしたり、調べ物をしたりできるカウンタースペースを設けました。ママが夕食の準備をするすぐそばで、子供たちが勉強する。キッチンもカウンターも一体感のあるデザインでまとめることで、LDK全体の美しい景観を保ちながら、自然な親子の対話が生まれる場所を創り出しています。
高天井が生み出すメリットは、開放感だけではありません。それは、新たな空間を生み出す「可能性」にも繋がります。このお住まいでは、LDKの天井高を活かして、その上に「ロフトスペース」を設計しました。
廊下の階段からアクセスする、屋根裏の隠れ家のような空間。ここは、子供たちにとっては最高の秘密基地に、大人にとっては趣味に没頭する書斎や、静かに読書を楽しむライブラリーになります。普段使わない季節物などを収納する、大容量のストレージとしても活躍するでしょう。
こうした「プラスαの空間」を創り出せるのも、自由に高さを設計できる戸建て住宅ならではの特権です。
一日の疲れを癒す寝室も、天井のデザインで心地よさが大きく変わります。屋根の形状に合わせて斜めに仕上げた「勾配天井」は、部屋の隅々まで高さが違うため、空間にリズミカルな表情と、実際の面積以上の広がりを感じさせてくれます。
例えば、化粧梁(みせばり)を渡らせてコテージのような温かみを演出したり、あえてクローゼットを天井までの高さにせず、壁と天井の間に「抜け」を作ったり。こうした小さな工夫が、圧迫感をなくし、心まで解き放たれるような、安らぎの空間を創り出すのです。
いかがでしたでしょうか。 玄関の吹き抜けから、LDKの高天井、そして寝室の勾配天井へ。縦の空間を巧みに繋ぎ、デザインすることで、日々の暮らしの中に、マンションでは味わうことのできない、伸びやかで豊かな時間が生まれます。
私たち玉善は、お客様一人ひとりのために、この三次元の自由を最大限に活かした、世界に一つだけの住まいをご提案します。
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